キャリアとは
キャリアとはどういう意味でしょうか？今日の日本では、「キャリア官僚」や「キャリアアップ」などの言い方で使います。前者の場合は、超一流大学の卒業生や難関資格を取得した人がつける職業というイメージです。後者の場合は、自分の仕事の経歴（業務経歴）という意味です。キャリア・デベロップメントでのキャリアは、後者になります。自分の職業人生をどのように構築し追求していくのかという視点にたった、自分の生き方そのものと言っていいでしょう。
キャリア・デベロップメント
自分の職業人生を考えた上で、キャリアを発達させていこうとするのが、キャリア・デベロップメント（キャリア開発）です。自分の職業上のステータスを少しでも向上させるために、普段から身体的・精神的な成長を実現していく取り組みであるといえます。また、キャリア・デベロップメントに関しては、自分のキャリアを管理するという意味でキャリア・マネジメントの発想が重要になります。
キャリア・デベロップメントを考える視点
キャリア・デベロップメントを考える際には、いくつかの視点があります。
①時間的視点
一つ目は、時間的な視点です。キャリア・デベロップメントを実践するためには、長期的な視点と短期的な視点から考えることが重要です。特に、大きな目標や高いゴールを目指す際には、長期的な視点にたって十分な準備と絶え間ない努力が必要となります。それとは別に、当面の自分の生活を維持していくという観点から、短期的な視点でキャリア・デベロップメントを考えることが必要になる場合もあります。
②誰のための視点
次の視点は、誰のためにキャリア・デベロップメントを考えるかという視点です。個人の視点でキャリア・デベロップメントを考える、というのが本来の考え方です。一方、会社の視点からキャリア・デベロップメントを考える場合もあります。これは、個人のニーズと会社のニーズをいかに合致させるかと言うことです。会社の視点から考えるキャリア・デベロップメントは人材開発であり、おもに社内研修で対応することになります。
③主体性の視点
最後に、誰がキャリア・デベロップメントを考えるかという主体性の視点です。基本的には、本人が自分のキャリア・デベロップメントを考えることになります。近年では、キャリア・カウンセラーやキャリア・プランナーと呼ばれる人たちも増えてきています。こうした自分以外の専門家に相談するということも、キャリア・デベロップメントを考える上では有効です。また、会社がおこなう人材開発の場合には、会社の人事部門のスタッフがキャリア・デベロップメントを考えてくれるかも知れません。あるいは、転職の際のヘッドハンターなども、それに該当するかも知れません。
次回に続く…